第25章 気分はホワイト、時々ブルー
『ん、ふっ……ぅ…っ~~!』
下半身は深く挿し込まれた状態。ぴくぴくと身体の中心へと熱いなにかが注がれてる脈動。キスで塞がれて悟の舌と絡み合って、喉からは嬌声が出ない状態で頭の中で明日のことだとか考えられず、今してる事でいっぱいいっぱいで余裕がない。
びく、びく…。短い感覚からだんだんと感覚が遅くなる射精時のペニスの律動。この深く繋がった状態、私の奥深くで悟がたくさん注いでる…。いっぱいいっぱい出してる…とキスをして角度を変えながら舌が私の口内ですりすりと撫で回してる。
そのままゆっくりと私の方へと倒れ込む悟。私の背には寮で眠った数よりも多くの夜を過ごした、懐かしいベッドがあった。
『……え、』
キスから解放されながらうっとりとした表情の悟。にこ、と一瞬だけ優しく微笑んだ後に舌なめずりする目の前の彼はもう、肉食獣のようにぎらついていて。
あ…、スイッチが入ったな……察した私はごくり、と固唾を呑んで目の前の飢えた獣に怯える。彼が狼ならば私は獲物。ここは袋小路、逃げ場なんてない。そうとなればこの後どうなるかなんてお見通しでさ。
「やっぱ、僕我慢出来ないから……ベッドでいつもみたいに激しい事しようね、ハルカ。あっ、声出したら駄目だから」
覆いかぶさり、私の唇に人差し指を当てられて。
ずるりと抜かれた柔らかくなったモノが硬さを取り戻して再び充てがわれた。
『やっ、絶対に聞かれちゃう…っ』
「何言ってんの。多くの生き物は交尾をして子孫を残すんだよ?僕らだって、コウノトリが運んで来てるんじゃない、しっかりと親が頑張って赤ちゃんを作ってるんだから。
……お義父さんも分かってるよ、だから、ハルカ…僕たちも励もうね?」
覆いかぶさった悟はゆっくりとした手付きで太ももを撫で、腰を埋めていく。中に再び入ってくるモノ。奥に入った後に抜かれる際に、ベッドがギチッ、と軋んだ。スプリングの大合唱の気配を察知。ああ、これはすっごい事になるわ…。
……翌日、父がキスマークでなのか、音が聞こえたのか。ムカつくほどにニヤついていたのは言うまでもない。