第25章 気分はホワイト、時々ブルー
「オマエも女の子の日終わってるし。宣伝もしちゃったしね、子作りしよっ!」
『えっ、実家だからやだ』
少し前に父親に宣伝したの、今実行するんかい!
いや、私が目覚めてすぐに希望して、避妊せずに毎晩してたけれど…。流石に実家で性行為は無理がある。私がちょっと萎える。
悟の誘いに断れば、への字の口の悟が駄々をこねてる。
「即答~?親父さんにバレたくないならハルカが気持ちいいって時のえっち過ぎる喘ぎ声を我慢すれば良いでしょー?僕、結構ハルカが声出す事を必死に我慢するの、そそられて好きなんだけど?ゾクゾクしてたまんないんだよねー!」
そ、そられるって…余計に興奮して激しくなるパターンじゃん、それ!
大きく暖かい手で腕を擦る悟は「ね?」と誘ってきている。眉を下げ、ねだるように上目遣いの青い目でこっちをじっと見ている。やめろ、そういう目で見るんじゃあないっ!視線を反らすも「ね~え?」と更に迫る。
頬を片腕で押せばぶに、と柔らかい大福みたいな感触を掌で感じた。
『ほ、ほらっ!ベッドが軋めばバレるしっ!小さい頃からのベッドだから古いもん、軋むんだよっ!?即バレでしょうにっ!』
「立ってするよ、駅弁スタイルでいっぱいオマエのお腹の小さなトコロにたくさん注ぎ込んで、ハルカをめいいっぱいに愛してあげる」
『さ、悟任務から帰って疲れてるでしょ?しかもここまで追ってきてるんだし普通に寝ておこうよ……ね?ね?』
視線を悟に移す。柔らかな笑みでゆっくりと首を横に振る彼は少し頬を赤らめて頬を押してた手をきゅっと大きな手で包み込むように握ってる。玄関前の冷えた手は温まり、私をも燃やすような熱さ。
「ハルカに会ってる間は疲れも吹っ飛ぶから大丈夫。それよりも僕は本気でキミとの赤ちゃんを作りたいな?ハルカ、しよう?」
三度目の「……ね?」に否定出来るカードが見つからない。うんともすんとも言わない私に目の前の彼は腕を擦っていた手がもぞもぞと服の中へ、胸を下着の上から揉んでいる。もう片手が脇腹から背へ、片手で上手にホックを外して。
彼のペースに飲まれたらほとんど回避が出来ない。ああ、今日は私の幼少期から過ごしたここで抱かれる事になるのか、と腹をくくった。