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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第25章 気分はホワイト、時々ブルー


「それは先を考えて悩んでって事だろ?それはわがままというよりもお前自身が悟君とちゃんと一緒に生きていきたいって思ってるからそう悩んじまうんだ。
……父ちゃんは少し悟君の気持ちは分かるけどな?好きな子ってのはどうしてか構い倒したい気持ちになる。でも、それをされてお前が辛いんならちゃんと面と向かって言わなきゃならん…って言ってるのか!

ならもう、気持ちが落ち着くまで家に居りゃあいいさ!落ち着いてからゆっくり話し合えば良い!ここはみたらい家、最悪悟君と上手く行かなくて別れたとしてもお前の帰る家でもあるんだからなっ!」

いや、流石に離婚までは考えないけどさあ。苦笑いをして『うん、』と頷いた。

『……父ちゃん、寂しいだろうから今日は泊まってくつもりだよ』

気が付けばもう、チャイムもノックも聞こえなくなっていた。きっともう諦めてくれた、やめろって言った事をちゃんと聞き入れたのだから悟にも持つ耳はあるんだなあ。
ゆっくりと鍋を親子で食べて、残ったのは明日雑炊にしよう!って事にして。
お風呂にひとりで入って、乾いた髪を緩く止める。寒い部屋、二階のカーテンの引いた窓からそっと外を見れば結露。指先で窓を撫でると外はボサボサと雪が降り出してる。
そういえば今日は積雪予報が出てたっけ。今日まで何度か雪がちらつく日はあったけれど積雪は今年始めてじゃないのかな。


『……雪、降ったの。悟と一緒に楽しみたかったなー…』

一方的に私が怒っての喧嘩だから今年はその積雪を楽しめないや。
少し残念な気持ちになりながら、私はテレビ観戦する父の居るリビングを通り、少しだけ地べたに積もった雪を見に玄関へと向かった。
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