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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第25章 気分はホワイト、時々ブルー


『おかえりー』
「ん、ただいま!ほら、ちゅう」
『……はい』

肩に手を置かれ、屈む悟。いつものように、軽くキスすれば唇が少し冷えてた。外は随分と冷え込んできてるみたい。ただいまのキスをしてご機嫌そうなアイマスクの彼は鍵を閉めると室内へと入る。
よく見りゃ悟の肩に白いものが着いてた。というか今悟がしてるマフラー自体にもちらほらと。一部溶けてはいたけれど…。
じーっと見てると振り返る悟。

「雪降ってるから寒いのなんのって、今日はきりたんぽ鍋にしようねー」
『あ、うん。こないだ買ったやつねー。今から鍋の準備するから……』

ご飯だけは炊飯中なんだけど。先にゴボウや鶏肉を仕込んでけば良かったかな、とさっきまで熱中してた刺繍を思い出ししゃりしゃりと頭を掻く。まずったな、それをさっさとやってけば効率が良かったのに。
キッチンに向かう私に、マフラーを首から解いて何故か私の衣装ケース前に居る悟。

「……」
『なに?急な女装タイムは止めてよ、何着ブラジャーをブッチーって引きちぎれば良いの?ゴリラかよ』

ガン見してる悟の前に立ち妨害する。もしや見て無くともガサガサ音とかで特定した?悟は楽しげに口元に笑みを浮かべて手をわきわきとさせていた。

「なーんか隠してるでしょ?」
『別に~?』
「へそくりってワケじゃないね?お金に困ってるワケじゃないし。じゃあ何隠してんだろ~?えっちな下着?大人の玩具?それとも大人専用の本とかかなあ?オマエ、そこど・い・て?」
『やだ、絶対にやだ』

提案するものが全部下心丸出し。もう、悟の考えてるものが性行為に関することとなれば黙って引き下がる可能性、ゼロ。
サプライズはサプライズとして、どんなものかは当日まで内緒にしたい。絶対に退くものか、と意地になって悟を見上げる。

『そもそもえっちなモンは入ってないしっ!』

……悟の買ってきたドスケベ下着は別としてカウントする。
への字口の悟はふぅ、と小さくため息をついた。明らかに諦めて大人としての対応をしてる、というか。

「……オマエを強引に退かしてまでは見ないよ。それより鍋の準備しよー」
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