• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第24章 ハロー、ニューワールド


安全確認(悟の発言を耳にした人が見当たらない)後、再び足を進めれば彼もひょこひょこと歩き出した。

『……ウケるー、悟の全発言伏せ字じゃん。ずっと自重してピーピー言ってなよ』
「ん~?…僕、お腹は壊してないよ~?」
『腹じゃねえよ?あんたの頭は一部の機能が壊れてるけどね?』

バカボンのパパみたいに一回リセットしとくか?とちょっと脅しつつ進んでいけば、見慣れた教室の並ぶ廊下へ。
教室が近付くになるにつれ彼に人差し指を口に当て、しー、とおしゃべりをしないようにと指示されて。
足取り軽く悟は私より先に教室に入っていく。私はまだ様子見で入らず。ああ、悟の事だしサプライズ、的なね?

「グッモーニッ!良い朝だねー!」
「げえっ、なんで先生早く来てんのっ!?」
「槍でも降らせる気ですか?」
「あら、時計壊れてたっけ?壊れてなくない?」

……うーん、廊下まで聞こえる悟へと不信感。虎杖に「てかテンション高くない?」とまで言われてる。いつも通りな気がするけれど最近の悟は元気が無かったのかな…。テンションの低い悟がレアすぎて想像がつかない。
そろそろ入るかー、と私も教室へと入る。

『おはよー……ッス』

沈黙と視線が突き刺さる。凍りついたような、さっきまで動いてた体が止まってる。そして驚いた顔、そりゃあそうか。死んだと思って無理矢理治療と蘇生をして寝たきりレベルまで回復した人間がここに居る。しかも回復しても脳波が無いだとか目覚める見込みが低いって言われてたクラスメイトがひょっこり現れたら私もビビる。
悟以外が凍った空間。がた、と椅子が引かれる音。野薔薇が黙ったままに立った。そしてすたすたと私に近付いてきて……。

『お、お久しぶ………エルボー!いっだぁ!』

首下に軽めのエルボーが飛んでくる。ちょっと痛いんですが!?数歩よろけた所でぐんっ、と引き寄せられる体。半キレ気味の野薔薇。

「勝手に死んでんじゃないわよっ!ったく!虎杖にしろハルカにしろっ!バカタレ!」
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp