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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第24章 ハロー、ニューワールド


「……準備オーケイ?」
『ん、オッケー』

にこ、と笑った悟はパン!と手を鳴らし、すしざんまいの如く腕を広げて。

「はい!お待ちかねの恒例の、行ってきますのちゅうタァァイム!」
『朝から鼓膜にストレス掛かるね~?』

至近距離で叫ぶな、と言いたい彼は口を小鳥のように尖らせ「チュッチュッチュ!」と鳴らしてる。あれだ見たことあるぞ。近所のおじさんが猫呼ぶ時に「にゃんちゃーん!チュッチュッチュ!」とかやるやつだ。
その尖った唇にはキスはしたくないですね…。としらーっと悟を見ていると待ちきれない悟からかぶりつくようなキスをされてしまった。

……朝からその勢いで玄関で始まりそうなフラグをなんとか回避しまして。久しぶりの学校だー、と教室へと向かう私に遅刻常習犯の悟もひょこひょこ着いてくる。頬には少しばかり赤い痕。ビンタはしてないよ、押して回避したけれど押してもぐいぐいと迫ったからこうなったってワケで。

「ちぇー、朝からかるーい運動、したかったのにな~…ハルカのケチンボッ」
『軽いで済むかあ~?』
「済ませますぅ~。朝イチの子作りえっちから体を休めて夜に向けて五条悟の最新アップデート情報入りの精子を溜めて待機するって算段だったんだけど…」

あまりにも酷い発言だ……校舎内で教師がなんか言ってんな。通報すっか?
歩きながら、隠すことのない変態へと視線を送る。

『悟、教師はそういう事を校舎内で言うもんじゃないからね?まだ私、生徒なんだし』

途端に周囲に花を散らすくらいにぱああ…っ、と明るく笑う悟はやけに嬉しそうだ。ウンウン、と頷きサムズアップして。

「ああうん、そうだねー!今の僕たちは教師と生徒…その禁断の関係での子作り中出しセックスが出来るとかまだ朝なのにムラムラしちゃうねっ!空き教室に呼び出して着衣状態でえっちでもしちゃう~?ハルカのパンスト半脱がしでのえっちとか想像したら股間のテント張っちゃいそうっ!ああっ、もう早く部屋に帰って駅弁スタイルで中に出したい!」

思わず立ち止まって周囲を確認したよね。聞かれたらもう、通常の学校ならPTAとかそういう問題に発展する。呪術界隈にそういうのあるか知らないけれど……多分上層部とか?
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