第24章 ハロー、ニューワールド
だから僕はハルカにとっとと孕ませたかったんだって話。卒業したら、とか約束しつつ、多分可能性低いけど生理終わってすぐの中出しした時はいつだって「孕めば良いのに」ってずっと思ってた。
それをこいつ自身でさっき口にした、子供が居ないからさくっと別れられるでしょ、だってサ!
「くっ、ふ……ははっ…あははっ、なにそれ?冗談にしてはあまり笑えないね…、」
いや、笑えるか。
じゃあ、もう宣言してたし……良いって事だろ?今からでも遅くはねえ。机をダン、と一度拳を降ろすとカシャン、と食器が鳴る。
びく、とちょっと怯えたハルカが俺を睨んだ。
『……なに?』
「なに?じゃねえよ。オマエの言い分は僕の時間をオマエに割き過ぎて僕が可哀想だから子供が居ないうちに僕からオマエの記憶を消して別れる……って言いてえのね?」
無言という返事。否定しないってのは肯定って事なんだろ。
「……反論ねえし。あーあ。もっと平和的にしたかったなー、最悪!今日は僕の誕生日、十二月の七日なんだけど?」
『……ごめん』
「何についての謝罪か知らねえけど、ハルカがこっちの気持ちを全く知らないみたいだからさー…本当はゆっくりしたかったけど」
がた、と椅子を立ってハルカの側に立つ。座ったままに見上げるハルカは弱っちいクセに睨んでた。
「……俺の気持ちを分からせてやるよ」
腕を掴んで立ち上がらせる。『いっ…、止めろ!』と悲痛な声が少しだけ漏れた、けれども離してられない。逃さない。
そのまま嫌がる彼女を引っ張って俺は彼女をベッドに押し倒した。