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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第23章 突然ですが、さようなら


任務終わらせたらもっといっぱいハルカとふれあいたいっ!これは部屋に帰ったら速攻裸エプロンに着替えて貰ってイイコトしないとすまないかも?
別れが名残惜しいなか、ハルカばりに真っ赤になって視線を反らしてた憂太の肩を押してやっと僕らは進み出す。

「早めに終わらせたら一緒にご飯食べに行くよ~!」

振り向きがてら片手を振りつつ彼女に言えば、まだ真っ赤な顔で少しはにかんで。そっと手を挙げる姿が愛おしくて。上機嫌で進み出す。

「あー…マジ可愛くてしんどっ!毎日がハッピーだねえ…」
「……………予想以上に仲が良かった…」

ぼそりと呟く憂太にはちょっとだけ刺激が強かったみたいだ。
去年の大きな任務で里香ちゃんの解呪を成功した憂太。僕の遠い遠い親戚みたいなもので、解呪成功した後も大切な里香ちゃんに愛されてる憂太。愛されてるといっても、僕らほど激しいスキンシップはしてないみたいだね…。
歩みを止めないままに憂太に質問した。

「……羨ましい?」
「うーん…そうですね。少しだけ、ですけど」

階段を数段登って駅からもうすぐ出る。ハルカはハルカでこれよりたくさんの傷付いた術師達を治す仕事がある。僕たちはこの時期に大量発生した呪いを一度数を減らさないといけないわけで。そんな仕事で疲れた心には癒やしてくれる大切な人の存在はありがたくってさ。
僕や憂太の配置される予定の場所まで共に行動する間、僕は嬉しくなって昨日のハルカとか可愛い一面を憂太にたくさん自慢をしてあげた。


****


駅構内のとある一角。工事中を装って高専で陣取ってる、結界を貼った場所。ここは安全だろうというわけで設営された高専の今回の任務の拠点となっている。
配置場所に到着してぼちぼちやって来てた怪我人は時間が経過するごとに増えていった。増えても私がすぐに治すから、触れるまでの順番待ちや簡易的な筆記で待ってる、という具合で。

「またお世話になりに来ました三輪でー…す」

気まずそうな表情で中年のがっちりした体格の補助監督生に支えられてやってきた三輪。今回はメカ丸じゃないのか。
怪我は誰にでもするってのに随分と自虐的だなあ、と苦笑いを零す。

『そんな自虐的にならずとも……』
「いやあ、ほんっとすみません……」
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