第23章 突然ですが、さようなら
214.激裏
ハルカは可愛い。普段から可愛いのは知ってるんだけど今日の彼女はいつも以上に可愛い事をしてくれた。
明日は京都の任務に参加するから今日・明日とここでハルカとゆっくり出来る。それで明後日の早朝に東京に帰れば良い。東京で過ごしたら夕方に飛んでくればハルカの側に長く居られる。
今日は何をして過ごそうかな?ただ黙って抱きしめてるだけでも癒やされるけど、一緒にわいわいと楽しく過ごすのも良い。んで、お風呂場なりベッドなりでいっぱいえっちをするんだ。
手土産を持って部屋に来ればなんだか慌ただしい動作の彼女と部屋にこもる甘くてなんだか焦げたような香ばしい匂い。
隠し事をするハルカに問い詰めれば料理を失敗したんだって。それでこっそり証拠隠滅しようとしてたって所に僕が帰ってきたわけ。
反応が面白くてたくさんちょっかいを出した後に、自称失敗作だというお菓子を食べれば、失敗作か…?という疑問。普通に美味しいけど…?と思ったら別作品を作ってたってオチ。何も言わなければそういうお菓子だと思ったけれど食感とか全然違うものだったから反応に困っていれば、ちょっとキレてる様子を見せるハルカ。まずいまずい、怒らせないように宥めとこ!
例えキミがカリカリの炭を作ったとしても、僕を想って一生懸命作ったのならば喜んで食べるよ。まずくても我慢して食べる。失敗作といえども美味しかったから、僕はそれをひとりで食べたって良い。
夕食の後は僕の買ってきたさっぱりとしたシュークリームを食べて、ブラウニーのつもりだった焼きチョコ(笑)は明日にと持ち越して。きっと任務で疲れてるだろうから、明日の任務を終わらせたら一緒に生クリームでも添えて食べよう、だなんて。
……ほんと、可愛い事しちゃって。
抑えきれずに緩む頬。彼女への愛おしさが爆発しそうで必死に堪えて。今日はベッドじゃなくて浴室でしよう、と決意をした。脱衣所に持っていく未開封のコンドームの箱と使ってる最中の残りのパッケージを着替えと一緒に持っていくとハルカは浴室で行われると察して目をまんまるにしていた。