• テキストサイズ

【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第23章 突然ですが、さようなら


213.

今日は一年と二年が任務として高専の外へ、私は高専内で待機の日。
携帯を気にしながら、先程まで呼ばれていた補助監督生の治療が終わって医務室から戻ってきた私。部屋に戻るなりすぐに作業に取り掛かった。取り掛かるっていうか、のんびり過ごしててそろそろブラウニー作るかー、という感じに材料を混ぜる途中でさっき医務室に召喚されたって事で。
チンタラやってたら作業時間が取れない、これはさっさとやるしかねえ!と謎の意志で進める事にした。やや固まりつつあるチョコを温め直しながら、なんで強行突破しようとしたんだろうな……?なんて、作ってる最中に思えてきた。突然やってきた賢者タイム、やややる気をなくしながらもわりと順調に出来てるような気がする。

『お、おおー…パンケーキ以外で作れる、甘いもののレパートリーに入れて良いかも……』

パッケージ以外にも調べながら手順通り進めて伸ばした生地に油を塗る所まで進めた。写真通りの見た目、はい、もう出来上がりが見えてる!これは悟が来る前に作れちゃうねっ!と自信が出てきた。
オーブンにお収め下さい……こちら生地となっております…と、とりあえずトレイを収めて。

『後は時間を設定………、』

オーブンのつまみを調整中にブブブ、という嫌な召喚音。
チッ、と思わず舌打ちしつつ片手に携帯で電話を受けながら、もう片手でオーブンの設定をいじくる。
……戻ってきて焼けば時間とか焼き具合見ながら出来るだろうけれど。医務室に行ってる間にオーブンで焼いとけば効率は良い。治療は私、割と早く終わらせられるし。それに時間を設定出来るんだから焼きすぎる事もないでしょ、流石にさ。

『……はい、じゃあ今行きますねっ!』

ピピー!という焼き始める音と、カウントダウンの数字を確認して。

『よし、私が帰ってくるまでに美味しく焼けてろよ~?ブラウニーちゃん』

少し楽しくなってきたかも、とるんるん気分で私服で部屋を出て、医務室へと走っていく。
部屋に戻るのが楽しみだなあ…。ってお気楽に。


****
/ 2273ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp