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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第23章 突然ですが、さようなら


「えっ、嘘、そんなに通ってんの!?見かけた事無いけどっ!?」
『はい……なので負担が大きいからそれが一番だし、でっけえ子供なのでこっちに来ることを拒絶されます、いや、拒絶されまして。"やだー!"って』

絶望の表情の西宮は私の肩から手を下ろし、がっくりとあからさまに諦めムードと化した。

「西宮がそう簡単に諦めてどうする……」
「いや、加茂君も分かるでしょ、あの先生が関わってちゃ無理があるじゃない……。先生達ですら手を焼いてるのに私達が何か出来ると思う?
あーあ顔に傷がついたら綺麗サッパリ治せる術師が常在出来るチャンスだと思ったのに……」

『「本音」』

熱い言葉の大元はそれだったか、と納得したわ。確かに顔は女の命だろうね…、命がけで戦う呪術師にとって、いや彼女にとっての大事なものなんだろうけど。
しょんぼりとする西宮に、今度は肩に手を置くのは私の方だった。

『まあ、今回の二週間のみと言わずたまに来る機会があるかも知れませんよ……三輪さんにも言ったんですけれど…』

頭にはてなを浮かべるふたり。近付いてくる足音が医務室前で止まり、タイミングよくノックされるドア。
やって来た学長は羊羹を持参して腰を擦っていて、本日も医務室通いを更新しに来てる。こうやって私は色んな生徒にバレてるけれどそれが悟の耳に入るのも時間の問題だな……、と苦笑いをして楽巌寺学長を医務室へと迎え入れた。
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