第22章 キミは蜘蛛の巣に掛かった蝶
「なに、終わりだと思った?これで終わりじゃないよ?」
『ほんと?』
もっとしたい。そう思って少し嬉しくなった私に彼は笑う。
「ククッ、オマエもえっちが好きなんだね?ちょっとせっかくのエプロンだけど脱いでて。僕も上を脱ぐから……」
キッチンの床に衣服が散乱してる。私の足元にぱさ、と薄手のエプロンが落ちた。
その間にも悟も脱ぎ終わって、互いに一糸まとわない姿になって。
「ちょっとお行儀悪い!って怒るかもしれないけれど。オマエ、机の上に座ってよ」
『うわ、確かに行儀悪っ……まあ、座りますよ?この際……』
机に乗ってするの?と背面に机のある状態で両手を置き、ぴょん、と腰を乗せる。
悟は膝下から両腕を突っ込んで私に「首んとこ掴まって、」と言って体を持ち上げた。体はもう机に触れてない。
目の前でにこ、と笑う悟。ちょっと苦笑いで私は返す。抱っこというかなんというか。脚が床に着かないんですけれど?これはこれで落ち着かないっていうか。
『……重くない?』
「うーん、冬場所に向けて特訓してるわけじゃないでしょ?」
『あ゙?私のことデブって言いたいんか?ん?』
首の後ろに回した腕、片手をすっ…と引っ込めて悟の両頬をムンクの如くむにーっと掴む。ちょっと慌てる悟は頭を少しプルッと振るった。
「嘘だよぉ、オマエは軽いって!掴まないのっ!GLGが歪んじゃうっ!」
『……全く…』
頬を掴むのを止め、もう一度悟の首にしがみつくように腕を回すと、悟は瞼を少し伏せて……、下の方をじっと見てる。
太もも辺りにぴとっ、と数度触れてるモノを感じる。
「ん、よしじゃあ挿れてっと……」
いっぱい出入りをした場所にあっさりと再び潜り込んで深く深く収まった。すぐに届くのはごり、と当たる奥。
『まさかとは思うけど私を抱えたまま…このまますんの…?』
いくらなんでも彼ひとりに負担がかかるのでは。人ひとりを抱えての行為…、悟が翌朝乳酸地獄の筋肉痛フラグを立てるって事じゃんね?
じっと目の前の青い瞳を見つめ返すと悟は目を細めて笑ってた。
「そうだけどなに?しっかり繋がってハルカの顔が見れて筋トレにもなっちゃうんだよ?メリットしかないっしょ!」