第22章 キミは蜘蛛の巣に掛かった蝶

ドヤ顔を決めながら、私を一度ぐん、と上下に揺らす悟。

『あっ…！もう、急に揺らさないでよっ！』
｢奥にしっかり入っててきもちいねえ…っ、ふぅ…、ハルカん中、退屈しないよ……んっ、｣

確かに悟、彼の筋肉はとても良く付いてる。抱えながらに重そうな表情はしてないけれどさ……。
にこ、と優しく笑った悟。そのままに顔を近付けて私もそんな彼の唇に重ねる。

｢っは、ハルカは僕に全部身体を委ねて……、余すこと無く愛してあげるから、僕の事全部受け入れて…？｣

ゆっくりとした動きでゆさゆさと突き上げてる。自分の意志じゃなくて、全ての動作を悟が握ってるみたいで。
首の後に回した手をしっかりと悟から落ちないようにするしか出来ない。奥深くにしっかりと収まってるモノが奥で小刻みにぐんっ、ぐんっ、と突き上げていて凄く気持ち良い場所を狙っていた。

『んあっ！やぁっ！そこぉ…！やんっ、んっぁ……はぁ…っ！』

水気を帯びた音もたまに聴こえるけれど、肌が擦れ合う音ばかりが聴こえて。下から上へと悟の硬い身体の一部が私の中を突き上げる動作が、とんとんとノックするように中を持ち上げてる。
目の前で彼は｢あは、｣と短く笑い声を上げた。

｢んっ、すっご……！ハルカ、この体位好きでしょ？めちゃ可愛いね、そんなとろっとろな顔してっ……はぁっ、きもちいんだ…？僕にこんな風に、乱暴に突き上げられてさっ！｣
『ん、さとっ…！あっ！きもちっ、きもちい…っ！はぁんっ！気持ち良いけど、だ、だめぇっ…！も、イッちゃぁ…っ』

さっきもイッたのにまたすぐに果てそうな予感。
目の前での余裕のない悟の表情。赤くなって、呼吸を乱しながら真剣な顔をして…少しだけ、私の首筋に歯を突き立てて。甘噛みよりかは少し痛むように何度か痕を着けつつ、そこを舌が這う。