第22章 キミは蜘蛛の巣に掛かった蝶
『んっ!あっ…はぁっ、さとる…っ、イッちゃう、ぁっ!』
「ふふ、いいよぉ…、ハルカっ、イッて?僕の事、ぎゅうぎゅうに締め付けてイキなよっ!」
掴まれてた腰。片腕ががっしりと悟の腰へと引き寄せられるように押さえつけられ、もう片手が右胸をむぎゅ、と鷲掴みながら悟側に寄せられる。
机に手をついてるどころじゃなく、後ろにとよろけた所で、接合部分は窮屈なくらいにしっかりと子宮口までペニスが収まっていた。
ぐりぐりと奥を押さえつけながらもそのまま腰をかくかくと振る悟。
「うっ、ああっ…くぅ、ハルカ…っ、僕も出すよっ!中に全部出すっ!」
『はあっ…悟、中っ……!』
びくっ!びく、びく…と中に注がれながら、声にならない声を上げ、絶頂の中で奥までやって来てる悟を逃したくなくて何度も締め付けた。
彼が背後で呻くように、息を切らせてる。肩や首筋に悟の熱い吐息が掛かる。荒くて、少しだけ苦しそうな呼吸はだんだんと快楽に飲まれてるような、とろけそうな声で一度、「ハルカ、」と呼んで。
『んっ、さとる…、なぁに…?』
「後ろからもたまにはイイけど。やっぱ向かい合った方が僕は好きかな~…」
『どうして?』と思ったよりも小さな声で聞き返してた。すりすりと背中や首筋を往復してる悟の鼻の頭。左手がもにゅ、むにゅ、と私の胸を揉んでる。
しっかりと最後の一滴まで精液を注ぐように、微動だにせずに繋がったまま。
「……やっぱさ。感じてるハルカの顔を良く見てしたいのと、向かい合った方がより密着出来るじゃん?僕、寂しんぼだからねー、オマエをより深くたっぷりと感じたいのよ。分かる?」
『言われてみれば……ふふ、悟、いつもぎゅっとするもんね。えっちしない時もぎゅっとしないと眠れないみたいだし』
ずりゅ、とゆっくりとした動作で膣内から出ていく悟。
体が解放された。支えられていたその腕が離れると去っていく体温。それが寂しくて離れていく腕を掴む。
不思議そうに覗く悟の瞳はイッたばかりでとろんとしていた。