第3章 呪術を使いこなす事
『獲物じゃないし、こうやって私を玩具にするなーっ!』
「はあ…私は何を見せられているんだ?邪魔なんだけど。
とにかく、彼女の式髪ちょっと調べてみたい。五条……あんたがここに居るのが邪魔だ、出てけ」
家入はシッシッ、と私より上の位置にあっちいけ、と指示すると悟は渋々開放してくれた。あっさり、付き合いが長い分扱いが分かるんだと思うんだけれど……。
ドアをガラ、と開けた悟は一歩出て、上半身をこちらに入れる。
「生徒の所に行ってるねー!何かあれば連絡して。急用なら僕をさん付けで呼べば吹っ飛んでくよ。
硝子、ハルカをイジメないように!」
「……どの口が言ってるのやら」
ガララ、と閉じられて、ほぼ同時だった。はあー、とため息を吐いて互いに視線が合う。そして苦笑いをし合った。