第22章 キミは蜘蛛の巣に掛かった蝶
「ふふっ、ハルカは本当に僕が好きだねえ~…嬉しいよ、ホント」
ぴり、と小さな音を立てて開封したコンドーム。先端からくるくると装着してしっかりと精液が漏れないように根元まで着けてる。
片手でペニスを掴み、私に充てがって突き進み始める。ギシッ、とベッドを軋ませて悟は開脚して寝そべる私に視線を向けた。
両手を広げて悟を待つ。にこ、と笑って、『来て、』と言えば悟はなだれ込むように私へと覆いかぶさった。深く深く入り込む圧迫感が私と悟をしっかりと繋ぎ止めていて、嬉しくて筋肉で厚い悟の胸に密着し、背に両腕を回した。
あったかくて、同じシャンプーだとかボディーソープを使ってるのにイイ匂いがする…。今日もどきどきとしながら、私の奥にトン、と辿り着く瞬間にキュッとしがみついた。
「……今日も、可愛い事しちゃって。とんでもない煽リストだよ、オマエ。初めて逢った時から僕をムラムラさせてどうしたいの…っ」
にちっ…ぬちっ……と静かに繋がった場所を鳴らして、ベッドを軋ませて。
私の奥を腰を使って突きながら、悟も私も空気や唾液を奪い合うような激しいキスを交わしていく。
「ねえ、気持ち良い…?」
『んっ…きもちい……』
「……そっか、良かった。オマエが感じてるなら僕もすっごく気持ち良いよ…、」
そう言ってにこ、と笑う悟。
身体の全てが満たされてる。素肌が触れ合いながら、ひとつになってる実感を得て心が満足していけば、身体がどんどん激しくなる動きに昂ぶり、感じて絶頂の気配を悟った。
……すごく気持ち良いって感じると、それを身体が拒否するのかこれ以上の刺激を拒むように抱き寄せてた手で胸を押す、私の奥を突きまくってるソレを拒むように押し出そうとしてる。