第22章 キミは蜘蛛の巣に掛かった蝶
202.激裏
「明日の準備よーし!お風呂よーし!」
ご飯も食べたし、お風呂も歯磨きも、明日の炊飯タイマーも掛けてある。後はベッドに入って寝るだけ。寝るだけなんだけれど、ここには私以外に悟が居るというワケで大人しく寝かせてくれるわけじゃない。彼は作業員の如くキビキビとした動きで元気に指差し確認を行っていた。
私は部屋着を持ってきてるから良いけれど、急遽やってきた悟は無く。いつものズボンに上はボタンをいくつか開けて胸元を晒してるワイシャツという状態の悟。
そんな悟をやや呆れて、私は腰をボリボリを掻きながら見ていた。
くるりと振り返る悟が私を見る。
「ハルカよーし!幸せ家族計画キットも二箱…よぉぉし!」
『気合いの入り方がヤバイんだけど』
薄さを売りに出してる避妊具をベッドにポイ、と放り投げる悟。お弁当の上に軽めなお泊りセット(歯ブラシなど)とちゃっかりゴムを二箱買ってきて入れていた。抜かりがない、流石は五条悟という男。
機嫌良さげな悟はシャツのボタンをぷちぷちと外していき、素肌に羽織った状態で両手の人差し指で自身のズボン、内側から主張してる部分を指してる。
「第二の僕も、よぉぉぉッ……シィ!」
『(語尾溜めたなあ…)悟の悟君はいっつも元気だね……』
私に手を出すことを躊躇ってた時があった事がびっくりだった。
あれ以降は遠慮なく求められるようになって。この前の呪物の仕様で高専時代の悟に会った時以降はより濃厚になった、というか。
始めの頃、週に三回くらいでも疲れたとか言ってたはずなのにほぼ毎日のように致している。そりゃあ…この人の事は好き、だし丁寧に扱って乱暴もしないし…気持ち良いし…だから"嫌"って思えないから私の身体が彼の性欲にギリ着いていけるようになってる。
疲れるのは変わらないよ?せめて翌日の朝が辛くなければ良いんだけど……。
うきうきとした様子でズボンのベルトをカチャカチャ言わせて脱いでいく。パンツの状態だとはっきりと上を向いて下着の生地を伸ばしてる、悟の下半身のテントの主張が激しい。
じーっと悟の姿を見ながら、のろのろと服を脱いでいれば伸びてくる手。急かすようにじゃんじゃん服をむしり取っていく。
『ぬ、脱げるよ、私自分で脱ぐからっ!』
「えー?脱ぐの遅いんだもん、早くシたい僕をそうやって煽ってんの?」