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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる


「……うん、そうだね。ハルカの全ては五条悟のものだから深く過去に拘っちゃ駄目だね」
『ん、そうそう。変えられない過去より未来だよ』

少し悲しそうな表情は切り替えるように明るく、いつものような笑顔に戻った。まるで曇っていた空に太陽が出たみたいに。
……うん。悟はこういう所が良いよね。
感染したみたいに私の頬も綻ぶ。

「じゃあ、ここで青春をしてこう!エアホッケーで勝負して、次にパンチ力測定やって、ゾンビ打つゲームやって……、負けた人は勝った人の言うことを聞くの!異論は無いね?」

にこにこと楽しそうに笑いながら腕まくりをする悟。色んなもので勝負をするならばそれも良いよね。
私も腕を捲くって準備をしながらに大きく頷き、にっ!と悟に返す。

『上等、勝ち越してあげる!
私が勝ったら今日の夕飯、悟に頼んで中華メインにしてもらうからね?』

コイン投入口に「100円徴収!」と言いながら100円をチャリン、と投入する悟。私の立つ方向じゃない、悟側の方からコトン、と音がして、台上のたくさんの細かい穴から空気が吹き出される。
私が立つ反対側に悟が移動した。

「じゃあ、僕が勝ったらテッテーランドに連れてってあげるー」
『えっ、なにそれ!?行きたいんだけどっ!?私、負けて良い?試合放棄とかいい?』
「駄目に決まってんだろ。手ぇ抜くのナシなー、ほら、始めるっ!」

焦る私に悟からの攻撃。白熱したバトルはこうやって始まって……色んなゲームをしていって、どっちが勝ったかだなんて。
……夕ご飯の悟の作ってくれた酢豚、美味しかったです。

勝ったのにそんなに嬉しくないな、なんて拗ねる私に「そのうち連れて行くから!」と買ってきた杏仁豆腐を食べる悟は笑って言っていた。
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