第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる
真っ赤になったハルカの姿が可愛くて。やっと振り回されてた俺が逆転したって勝った気分になった。
せっかく捲くりあげた制服やインナー。白い素肌が晒されてる。必死に自身を抱える姿がエロくて嫌われても良い関係だったなら押し倒して無我夢中でヤッてたな……。
汗で戻りにくいのか、両手でぐいぐい下げてる。下着の色は爽やかな薄い水色だった。
ぷりぷり怒ってるコイツは俺を指差す。なんだかちょっと焦ってるのも可愛いんだけど?
『させない!……どうしてもって言うなら……その、今度、会った時にして』
「いつ会えるか分かんねえだろ……今がいい。勃っちまってるし今ならすぐだろ。ギンギンでちんこ痛えわ」
『……最低か?そういうの、口にすんの止めなよ…』
どこに居るかも教えてくれねえし。待ち合わせもしてない、連絡先も教えてくれねー。
「とにかく。会えないなら今オマエを抱きたい」
もう少しでイケるんじゃないかって所での拒絶。据え膳ってやつだ、こんなお預け今までしたことなかった。
苛立つ中でじっと真剣な顔で見上げてくるハルカ。そして頬を赤くさせたままに、ちょっとだけ笑った。
『会えるよ、すぐじゃなくとも何年かしたら。いつか悟が日本国内を飛び回るような呪術師になって……きっと、』
目の前にちんこをおっ勃てた俺がいるのに、さっきまで真っ赤になってたコイツは平然となってる。余裕があるんだ、どうしてだ?今の俺には余裕が無いってのに…その余裕がムカつく。
俺がムラムラしてそれを抑えながら余裕持つコイツにひとり腹立ってると、ハルカはしゃがんでカメラを拾った。大事そうに両手で持って俺に差し出す。
『……ちゃんと友達を大事にしてあんまり悪ぶらないで過ごすんだよ?青春するのも良いけれど、暴走は良くないからね?』
「オマエは俺のオカンかよ……」
『でっけえボウヤだもんね?悟は。ほら、飴ちゃんだよ~、後でお腹すいたらお食べ?』
ポケットにカサ、と音を立てて飴を詰めた後ふふ、と笑ったハルカは俺から数歩離れた。
あんなにエロい顔してたのが嘘みたいに切り替えて。いや、無理に切り替えてんのかもしんないけどさ…。
……やっぱ、俺。ハルカには敵わない。逆転したと思っても振り回されてるし。