第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる
そんな簡単に言うモンか??キスって…アレだぞ?恋人同士でさ、口と口がくっつくヤツだろ?初めて会ったヤツにするか、フツー!?
さっき余計な事をこの女に感じてしまったのもあって変に意識してる。木陰の下は涼しいのに顔が熱すぎて俺がぶっ倒れそう。
腕を組んでた女は自身をぎゅっと抱きしめる格好してる。大きめな胸に目が行く。さっきじゃれ合った時なんで意識しなかったんだろって思うくらい(さっきはしかも薄着だったし意識しなかったのが惜しい)
『ぎゅってしても良いよ?』
「ぎゅう!?」
『制服の上からなら、揉んでも…』
「オマエ、ナニイッチャッテンノ!?」
俺を男として見て言ってるんだろ?それ…。この女、俺の事誘ってんのか?もっと自分を大事にしろ!と怒ればしゅん、としてウィッス、と返事をされた。
なんだかんだで話は進んで、俺はコイツに協力する事にした。
手伝う気はあんまり進まないけど簡単過ぎる任務じゃん。褒美にキスして良いとか……言ってるし。
身体を張ってるっていうかこれ、もしかして、さ。あわよくばヤれたりするんじゃないのかと下心が出てくる。こういうのってどうすれば良いんだっけ?本とかじゃよく分からなかった。そもそも俺、キスとかしたこと無いし。周りに人居ないし、森でも建物でも今なら自由に使い放題!
……ぶっつけ本番、今日俺はコイツと…。
固唾を呑んでそんな事考えてるうちに、にこにこしたコイツは任務後じゃなくて任務前にキスするって言ってる。
『カメラで撮ったらここから居なくなるもん。報酬未払いになるでしょ』