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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第3章 呪術を使いこなす事


「うおっ、目が…目がァア!」
『はいはいバルスー、自分のお部屋に戻ってくださーい。ついでに昨日煮物持ってきた深皿も洗ってあるのでお持ち帰りくださーい。
……悔しいけれど美味しかったでーす…煮物はありがとね、でも添い寝はノーサンキューでーす』

キッチンから皿をを持ってきて上半身を起こした、白いTシャツの悟に押し付けると、悟はそれを片手で受け取って部屋の壁の方向へと素足でひたひたと向かう。壁に向かって行くとか寝ぼけてんのかな、この人……。
壁を前にして悟は振り返る、朝から楽しそうに笑いながら。

「じゃあ、ご飯食べて支度終わったら僕の部屋のドア叩いて。体術、やるでしょ?その後お勉強して硝子の所に顔出ししに行くよ」

何も無い壁。悟はしゃがんで床下から"壁"の一面を持ち上げる。呪術…!?と2秒ほど頭が混乱したけれどこれは物理的なモノだった。
スゥー…と静かな音、壁の一部がスライドし、シャッターみたいに持ち上がれば隣の部屋と繋がっている。似たような部屋の構造がここからでも分かるんだけれど……。

これには私も口をあんぐり開けて驚くしかない。なんでこういうのがあるんだよ。
っていうかさぁ…。

『合鍵とか以前の問題だよね?』

「うんっ、急いで作らせていただきましたっと。じゃあね!」

スコンッ!良い音を立てて壁が床まで下がる。
私は駆け寄って触った。僅かに壁紙の繋ぎが変だけれどパッと見て分からない。ここか!クソ!乙女のプライベート破壊しやがって!

ダンダンダン!とその忍者式の侵入口を叩いて、私は"二度と来るな!"と叫んだ。


****


「はーい、体ほぐした?大丈夫?まー戦闘前に普通、準備運動なんて出来ないけれどねー、怪我しないように気をつけて?一応僕も手加減するけれどさっ!ほら、キミついこないだまで喧嘩とか無縁な女の子だったみたいだし。
直伝のパンチは別として」
『…うるせっ』
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