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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第3章 呪術を使いこなす事


一度固まった悟。

「ちぇっ、明日以降に食べに来てやろっと」

唇と尖らせて床の何も無い空間を小石を蹴るような動作をして、私の部屋に戻っていく。
いやいや、なんで断って私の部屋ン中入ってんのっ!

『いや、だから何故そこ、部屋に戻る~?ねえ、私の話聞いてた?もしもーし?』

奇行をぽかんと口を開けて眺めていると、玄関の外の廊下でドアを開ける音。
部屋の玄関から靴を急いで履いて、玄関の外を覗くと片手鍋を持った悟が隣のドアから上半身を出している。
わけが、分からない……っ!部屋に入っていったはずなのに!銭形の名言のような事言いそうになる、さっき入ったそいつがルパンだ、とか!

「ハルカ、煮物作って余らすから、キミは僕の"煮物作ったんだけれど余ったので、これ食べて下さい"に突っ込みを入れて貰ってねー、じゃっ!」

『笑点か何かか……!?』

──その夜、本当に煮物を作ってきた悟。
一人で食べたけれども、軽薄な男でありながらとても煮物が美味しくて私はこっそりと隣の部屋に向けて手を合わせ、頭を下げた。
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