第20章 星空の下で愛を語らう
なんやかんや言って楽しんでいるあの子。
かつての学生時代は免疫力が低いせいか、それとも呪いの見えない状態で呪いが彼女に寄っていっての体調を崩しがちだったのか。学校生活では時折授業を医務室で過ごしたと聞いていた。
今は健康な状態でしっかりと授業が受けられる、時折一緒に酒を飲んで『美味しいって思っていた酒がこう頻度高めに飲めるのもいい、最高!』だと言っていたハルカ。基本的に今は周りに守られる為の視線がある中での自由であるけれど。
急に狭い世界にされるというのは二つ返事で了承されるものでないだろうに。
椅子の背もたれに体重を掛けるとギシッ、と鳴る。家入は天井を見上げて誰に届く事もない言葉を呟いた。
「とんでもない男を惚れさせたのが運の尽き、かな……"トラブルメーカー"」