第20章 星空の下で愛を語らう
嘘だろ……?信じられない!と悟の目を見れば、悟も同じ様な表情をしてる。私変な事言ってないはずなんだけれどな?
悟なりに何か私の不安を取り除こうとしてるのか、何かに気が付いた顔になって笑った。
「キャンプする予定の場所からちょっと車走らせた場所に温泉もあるし、汗とか綺麗に出来るしねー、半野外のえっちするのに文句はないだろ?」
『いや、そういうんじゃないんだよなー…ズレてんだよなあ…ああ、うん。
そういうんじゃあないんだよなー!』
への字口になって首を傾げられましても。私がその態度を取りたいわっ!
「寝袋ん中でするのは大変だろうしね。テント内でとにかくするつもりだったんだけれどもしかしてオマエ、テントの外で野性的なのご希望だった?」
『しねえよ??一歩間違えれば通報されんぞ?』
もういっそのこと一日くらい我慢しろ、そう言う前に悟は私を押し倒す。ばふっ、と少し枕からずれた位置に倒され、目の前には無邪気な笑みを浮かべた男。
「当日の事は当日のお楽しみで。今日は今日のお楽しみ……しちゃお?」
『……はあー…』
「こーら、ため息つかないのっ!幸せ逃げちゃうぞっ!アンニュイなハルカには今からお楽しみでいっぱい楽しませて、週末ももーっと楽しませてあげるからね~!」
楽しげにそう言って服を脱いでいく姿を見て、だから当日のそれは楽しみじゃないんだよなー…と半ば諦めつつ私も服を脱いでいった。