第13章 3.暴れ回る
(凄くはぐらかされている様な…)
「どうしてダラーズの事なんか聞くんだ?」
見兼ねたのか、ストレートに門田がダラーズの事について最初に話を出した帝人に聞いた。
「さっきの話聞いて、ビビっちまったのか?」
半笑いで正臣は言い戸惑っている。るいも興味があるが、臨也に聞いた方がこう言うのは早いというのは分かっているが自分が何かの駒に使われるような気がして聞いていないのだ。
「俺も色々噂は聞いている。かなり危ない奴らだってな。興味本位で近づかない方がいい、余計な詮索はよしておくんだな」
門田はダラーズの何か、あるいはダラーズに所属かそれに近い位置に居るのだとるいは推測した。
「余計な詮索」というのが内部事情を少しでも知っている様な言い回しに引っかかった。
「門田さんかっこい〜!大人な雰囲気の主人公の兄貴分って感じ!」「親父好きな女子に人気のタイプ〜」などと茶化されると「うるさい!」と恥ずかしがっていた。
「帝人くん?」
やはり何かを深く考えている様子で、正臣をちらっと見るとダメだこりゃという様にため息をついて返してきた。
(そういうのに憧れる年頃なのかな?深入りして火傷しなきゃいいけど…)
るいはまだ知らなかった。るいが学校で授業を受けている間に携帯に届いていた、ダラーズの勧誘メールの事を…。
「腹減ったなぁ…次の回収行く前に軽く何か食っとくか」
露西亜寿司の近くを通るのは仕事中の静雄とトム。
「そっすね。もう少しでスバル来ると思うんで一緒に良いっすか」
スバルは静雄にメールを送り、まだ昼食を取っていないと確認するとおやつ目的で合流することにしていた。
「良いけどスバルちゃん学校で弁当食ってんだろ?育ち盛りなのは良いけど太るぞ〜」
本人に言ったら怒りそう、と笑いながら言うトムはスバルの存在にかなり慣れており可愛がってさえいる様子だった。
その時、後ろから馬の鳴く様な音が響き付近の人達が「首なしライダー!」「うそぉ!」と見ているのが聞こえるとすぐ隣の道路をセルティが通過する。
「昼間っからオカルトかよ」
とトムは信じておらず歩き出す。知り合いである静雄は「頑張るな」と呟くとトムの後ろをついて行く。
「静雄さーん!」
すると先の道から学校帰りのスバルがやって来て、無事に合流した。