第3章 他人(ひと)ん家(ち)
そこに立っていたのは黒い服を来た、首のない人?だった。
スッパリと切れている首からは黒い煙のようなものが出続けている。
(この世界にも夢魔が…?でも新羅先生が紹介するって言う事は友好的な………。いやそれよりもこの世界にも人じゃない人?がいる…?まさかマジックを見せてきてるとは思えないし…)
「?」という顔で首がない女性を見続けていた。
驚くどころかまじまじと見ているスバルの反応は予想外だったようで「驚かないね」と新羅が驚いている様子だった。
すると女性?は手に持っていた携帯で文字を入力するとスバルに見せてきた。
『私はセルティ・ストゥルルソン。新羅から事情は聞いているが、私を見ても驚かないのは嬉しいが意外だった』
と書かれていた。確かにこの状況では驚くのが普通。
「わ、わぁー!すごいですね??!手品でしょうか!」
急に無理に驚くフリをしたからか折れた肋骨の部分が痛み膝をついてしまった。
新羅は安静にしてなきゃ、セルティと椅子に座らせてくれた。
『無理に驚くフリをしているのがバレバレだぞ』
少し笑っているのか肩が震えていた。
まさかこの場所で人知を超えたものを見る事になるとは予想外だったのでぽかんとしてしまったのだ。
「わ、私よく人から驚かされても反応が薄いとかって言われて…。なので内心は驚いています」
その様子を見てセルティは『最近の子はそういうものなのか?』「さぁ?」と新羅と話をしていた。
(逆に魔法少女なんてファンシーファンタジーなもの信じてくれるかどうかが問題だよ…)