第13章 農業生活十三日目(R指定)
たっぷりなキスシーンを披露した後、もうルディはいなくなっていた。因みに、私は息も絶え絶えである。そして、リヒトに手を引かれ家へと向かう。
家に着くなり、リヒトは私を求めてきた。さっきまでの感情のないリヒトからは想像も出来ないくらいに、荒々しく私の体にまるでマーキングするかの様に私の肌に唇を落としていく。
その行為が、私を失いたくないと言っている様に思えた。
体を開かれ、その中心に顔を埋め甘い痺れるような快楽をくれるリヒト。それは、私が体を跳ねさせるまで続けられた。
体の隅々まで、快楽を味わう私の中にリヒトが入って来る。静かな部屋の中、肌がぶつかる音とリヒトの吐息が響き渡る。私はただそれを受け入れた。
汗にまみれながらも、肌を合わせるリヒト。滴り落ちる汗が、私の体を湿らせていく。リヒトの呼吸の感覚が短くなると、力強く押しつけられ果てたのだった。
私の中に感じる衝動は、暫しの間続いた。そのまま、少しだけ重みを掛けるリヒトを私は抱きしめた。
「・・・病みつきになりそう。」
「えっ?」
「ありがとう、莉亜。後、僕のお願い聞いてくれる?」
リヒトの瞳は綺麗で、甘さを含んでいる。
「お願いって?」
「もっと、莉亜が欲しい。だから・・・もっと、莉亜を抱きたい。もっと、莉亜と繋がっていたい。出来れば・・・朝まで。」
こんな時、何と答えれば正解なの?リヒトから目が離せないし、もうこれは・・・完全に手遅れなんじゃないの?色んな意味で。
それに・・・もう、リヒトの腰が動いているのは気のせいじゃないと思うもの。えっと・・・。
「何も言わないってことは、莉亜も同じ気持ちだってことでいいよね?大丈夫、僕がもっともっと気持ちよくしてあげるから。だから、莉亜も僕に嵌りなよ。」
反論なんて出来ないまま、夜が更けていった。私はただ、リヒトにしがみついて、リヒトを求めた。蕩けさせられた体は、リヒトが欲しくて仕方なくなっている。
羞恥なんてものは、もうどこかへ置いてきた。
只管、リヒトを味わいリヒトを感じ、リヒトと交わりあった。この後の事なんて、今は何も考えられなかった。
そして、宣告通りに・・・情事は、辺りが白みを帯びる時間にまで続けられたのだった。お互いの体が溶け合い混ざり合ったまま、愛を育み続けた。