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牧場物語生活へトリップ!?

第71章 春十三日 R18


「アオイは・・・私のものなのでしょ?」

アオイが息を飲む。

「何これ・・・今、それを言う?だったら・・・僕の全部を貰ってよ。僕の心も身体も全部。余すことなく全部あげるから。」

懇願している様に聞こえたアオイの声。そう短くはない元カノとの交際歴。結婚まで考えていたのだから、想像以上に心に痛みを感じたのだろう。

そんな事を体験したのに、今こうして・・・勇気を出している。だからと言って、痛みが無かったことには出来ない。辛い思いをしたから、より一層怖さが募るのかもしれない。でも、これも私の想像。

「本当に・・・全部貰っていいの?」
「えっ?あ、勿論。」

私の中で、何かが弾けた気がした。

「うん、貰う。アオイの全部。手始めに・・・心の準備も必要だし、三日後、うん、三日後にしよう。」
「莉緖?」
「私は初めてだから、その部分のリードはお願いするわね。なるべく、優しくしてね?」
「・・・まさかだけど、その意味って。」

この結論を出したのは、やはりママの子だからだろうか。

「アオイの想像通りだよ。アオイは嫌なの?」
「そんな訳ないっ!!って言うか・・・僕より男前なんだけど。あ~、一生莉緖には勝てない気がする。元々は淡泊だったのになぁ・・・莉緖が決断したんだから、いいの?なんて聞かない。僕は甘んじてその誘いに乗らせて貰う。ただ・・・僕も我慢はしないから。」

仄かに笑う声が私の背筋を寒くさせた。

「や、優しくお願いします。」

既に、気弱な私が顔を出した。

「想像以上の甘い時間をあげる。余所見する暇も与えないし、僕しか見ていられないくらいに・・・深く深く愛してあげる。」

どうやら、私の決断はアオイの地雷を踏んだらしい。その日から、私に向けるアオイの目にはとびきりの色香が漂いだした。

「待ち遠しいなぁ、僕の全部を莉緖に早く貰って欲しい。あ、でも・・・僕の大きいから初めての莉緖にはキツイかなぁ。」
「大きいって何が?」
「男性器。」

あれ?これ、何か既視感感じるのは気のせい?

「大丈夫、最大限に考慮する。ってことで、キスしたい。」

ってことでの意味が分からない。

でも、アオイに火を点けた私はそのまま深いキスの世界へ誘われた。呼吸は出来る。でも、初めての深いキスは心がついていかなくて・・・。

「まだ、離してあげられない。ほら、僕を受け入れて。」


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