第57章 その後の俺たち
俺の幸せだと言っていたけれど、女神様は莉亜を俺に何とかして欲しかったのかもしれないな。今も、何処かで見ているかもしれないなんて、馬鹿なことを考えてみる。
「理人・・・。」
「ん?」
「ひょっとして・・・女神様がタイプだった?」
は?女神さまがタイプ?
「例え、現実にいたとしても、俺は莉亜がいい。莉亜は大人しく俺に束縛されて溺愛されて大事にされていればいいんだよ。」
「もうっ・・・今でもそんな恥ずかしいこと言うんだから。」
仕方ないだろう?莉亜のこと愛してるんだから。嫉妬させられるのは嫌だけど、きっと、この先も俺の気持ちは変わらない。
「ねぇ、莉亜。」
「なぁに?」
「身体が落ち着いたら言って?」
意味が分からないようで、何で?って顔をしている。だから、笑顔で俺は言ったんだ。
「性欲我慢してんの。すっごく我慢してんだよ。毎日一緒に好きな女と寝てんのに、何にも出来ないって結構辛いんだけど?」
莉亜は吃驚した顔をしてから、直ぐに顔を真っ赤にした。
「つ、辛いって・・・。」
「仕方ないだろ?莉亜としたいんだから。だから、約束して。莉亜の体が落ち着いたら、俺に莉亜を頂戴。出来るだけ・・・俺の性欲が爆発する前が嬉しいかな。」
「ば、爆発したらどうなるの?まさかっ!?会社の誰かと!!」
俺の執着を侮った台詞を吐いた俺の嫁は、暴走し始めた。この俺が、莉亜以外の誰かと関係を持つとか考えている。
「ねぇ、莉亜。それ・・・俺を煽ってる?それとも、俺の執着理解してない?結婚して直ぐは子供作らないとか、莉亜の望みじゃないなら俺は聞き入れたりしないよ。莉亜は俺の全て。莉亜が俺の傍にいないのなら、生きてても意味ないから。」
ねぇ・・・物理的にも、繋いじゃうよ?
「わ、私だって嫌だよ。他の人に目移りなんてして欲しくない!!」
アレ・・・莉亜、暴走が続いてる?だって俺・・・莉亜に押し倒されているし。俺が教えた俺好みのキスを莉亜からされたら、本当に堪らないんだけど?
って、暴走している莉亜は目に涙浮かべてて、それ見せられたら少し気分が落ち着いた。泣きそうになっている莉亜を、抱き締めて頭を撫でた。
「他の女になんか、勃たないから心配する必要ないから。」
ん?何か俺・・・使う言葉間違えたかも?莉亜は驚いた後、可愛い声で私だけ?って言った。
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