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牧場物語生活へトリップ!?

第6章 農業生活六日目 (R指定)


酔っぱらった私を介抱し、申し訳ないことに畑などの見回りもやってくれたらしい。すみません・・・調子に乗ってしまい申し訳ないです。

「まだ、顔が赤いけど気分はどう?」

「フワフワしてます。」

リヒトの冷たい手が、額に触れる。凄く気持ちいい。つい、その手を掴んで自分の頬にスリスリする。リヒトは小さく笑いながら、私の隣りで横になった。

「こんなに甘えてくれるのなら、たまには莉亜にお酒飲ませるのもいいかもしれないなぁ。」

蜂蜜色の瞳が私を捉え、重なり合った唇。そして、また・・・私は意識を飛ばした。次に目覚めた時は、リヒトの部屋に私一人だった。外は夕刻を報せる夕焼け。

慌てて起き上がる。その時、私の腹時計が盛大に鳴った。お昼食べずに度数の高いワインを飲んだが故の結果がこれだ。身なりを確認したけれど、変わった様子はない。

そのことにホッとしつつも、リヒトがいるであろうキッチンへと向かった。そして、リヒトの顔を見るなり平謝りした。迷惑を掛けたのは明白だ。

「ごめんなさい、リヒトさん。」

「体調はどう?頭が痛いとかない?」

「平気です。本当にごめんなさい。」

頭を下げる私の元に、リヒトが近付いてきた。そして、優しく頭を撫でられる。

「そんなに謝らなくていいよ。可愛い恋人に甘えて貰えたご褒美もあったんだから、気にしなくていい。ワインご馳走様。美味しかったよ。莉亜の唇も食べられたから余計にね。」

アワアワする私に、リヒトはニッコリと笑う。

「次、同じ事があったら理性が保てるか自信ないから、程々にね?あ、僕に食べられていいのならいつでも歓迎するけど。」

やっぱり、油断出来ない人だ。

「さ、ご飯食べよう。」

夕飯はグラタンと野菜サラダに卵スープ。そして、傍らに豆大福があった。喜び勇んでガッツいたら、熱くて猫舌だったことを思い出した。

「大丈夫?莉亜は猫舌だったんだ。覚えておくよ。」

ちょっと恥ずかしい。でも、最後まで美味しく頂いた。豆大福は、これも絶品。

食事の後、お風呂に入りいつもなら自室で過ごす。でも、この日はリビングに来ていた。冷たい果実水を飲んでいると、リヒトも珍しくリビングに現れた。

「人の気配がしたと思ったから来てみたんだけど、喉でも乾いたの?ほら、ワイン飲んだから。」

喉が渇くと言うより、何となく手持無沙汰と言うか。






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