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牧場物語生活へトリップ!?

第5章 農業生活五日目


「じゃあ、夜にでも作ります。」

「ありがとう。」

イケメンが茶碗蒸し・・・まぁ、いいや。折角、教えてもらったんだからそれにしよう。

食事の後、お昼からは洗剤作り。材料と好みの香料を混ぜ合わせてから、機材に入れるだけ。後は自動でやってくれる。作業部屋の匂いが、香料の匂いで充満中。

時間にして30分程すれば、液体として出てくる。容器をセットして待っている後、リヒトがハーブティーを淹れて来てくれた。そこで、首を傾げているリヒト。

「材料は間違ってないと思うんだけど、後は配合量の違いかな?」

「このハーブティーって、私がリヒトさんに振舞った味。」

「うん。美味しかったから真似してみたんだけど・・・あの味にはならないなぁ。」

料理人らしく、何やら考え込んでいる。

「このハーブティーも美味しいですよ?」

「でも、僕ならお金出して飲むならあの味かな。」

え、そんな大層なものじゃないんだけど。買いかぶりとか、料理人相手に言えない。うん、だんまりだ。下手な事は言わないでおこう。

「僕もまだまだだな。でも、頑張ってみるよ。」

「あ、出てきた。」

容器の中に、綺麗な透明のグリーンが注がれている。ミントのいい香りが漂ってきた。因みに、この世界の洗剤は液体か固形の二種類のみしか存在していない。

リヒトの分が終わり、続けて私の分をセットした。今度が、薔薇。やはり、定番は外せなかった。リヒトは栓をした容器に入った洗剤に見とれていた。

「どうかしました?」

「あ、うん。透明度がね、僕のものと違うんだ。」

透明度?え、失敗した?

呆然とする私に、リヒトは持っていた洗剤を見せてくれた。うん、濁ってる?濁ってるよね?

「し、失敗しました?」

「違うよ。透明度が高い方が高価なんだ。それに、香料の嫌な臭いもないし、これはいい香りがするんだよね。ちょっと、感動してたんだ。」

それなら良かった。きっと、素材がいいからだろうと思う。失敗じゃなくて良かった。そう言えば、最初に作ったものって、全部売っちゃったから比べるものがなかったんだよね。

今の在庫は、全部高品質しか置いてないからそんなことは忘れてた。農具だけだもんなぁ・・・古いの置いてあるのは。

「莉亜、この分は僕の体で返すから。お金は受け取らないんだよね?だから、何かあった時は僕を頼って。」






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