第42章 農業生活 夏 九日目 R指定
さっきの私が言った様なことを、リヒトが口にしている。でも、次の瞬間、噛み付く様な荒々しいキスをされた。
リヒトが満足するまで、離して貰えなかった。私の方が酸欠で死にそうだった。
「莉亜が悪いんだよ。僕を煽るから。あ~、店を休みにして莉亜を抱きたい。」
「よ、夜にね?ね?カミルくんだっているんだし。」
リヒトの指先が、私の唇に触れる。
「じゃあ、僕のお願い聞いてくれる?」
「な、何かな?」
「僕の首筋に執着の印を付けて?」
何ってこと言うんだろう。それに、執着の印って。キスマークじゃん!!お店やるのに、そんなこと・・・。
「直ぐ付けてくれるなら一つでいいけど・・・そうじゃないなら、もっと付けて貰うけど。」
私は慌てて、リヒトのリクエストに答えた。もう、半泣きどころの話ではない。何って罰ゲーム?いや、ご褒美?もう、意味が分からない。
「これで、莉亜が心配する事はないから安心して?あ、まだ心配ならもっと付けてくれても構わないよ?」
だから、どうしてそんなことを言いつつ、そんな爽やかなの?
「あ、ここに居たんですね。リヒトさん、莉亜さん。出荷が終わりました。」
カミルの視線が、確かにリヒトに首筋を捉えた。でも、スルー。その振る舞いに申し訳なさでいっぱいになる。
「ありがとう、カミル。今日はもうシャワー浴びてゆっくりしてて。あぁ、冷蔵庫に残りのプリンがあるから食べていいよ。」
カミルは少しだけ嬉しそうにしては、温室から出て行った。
「洋梨、収穫すればいいんだね。」
「えっ?あ、うん。」
忘れることろだった。籠にどっさりと重量を感じる洋梨を収穫してから、大半をワインの機材へ投入。後は、フルーツパフェに使うらしい。私はそのまま食べたい。
家に戻ると、カミルが嬉々としてプリンを食べていた。
「お疲れ様です。」
「「お疲れ様。」」
更に、リヒトが爆弾を投下。
「僕たちは一緒にシャワー浴びて来るから。」
いや、だから、いちいち一緒になんて言わなくてもいいと思う。そして、一緒に入ってリヒトに綺麗に洗われました。
新しい服第二弾。そして、変わらずイケメンでした。
「お昼から何するの?」
「そろそろ燻製だよね。ハムとかソーセージとか。ワインはどう?足りてる?」
「大丈夫って言いたい所だけど、予想以上に出るのが早いかな。」