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牧場物語生活へトリップ!?

第41章 農業生活 夏 八日目


今朝は具沢山のトルティーヤとアボカドがたくさん入った野菜サラダとペコロスのスープ。そしてお茶プリン。朝食に満足した私は、水田へと向かった。

「うだるほどじゃないにしても、今日も暑くなりそう。水を少し多めにしておこう。雑草って本当に少ししか生えないよね。助かるけど。」

肥料箱に雑草を入れてから、養蜂箱へと向かう。刺激しない程度に養蜂箱の周りに、水撒きをしておく。あまり暑いと蜜蜂も大変だろうから。

そして、今日は先に温室へと来た。珈琲豆を収穫しては、機材に放り込んだ。さて、今日は夏野菜の種蒔きもやらないといけない頃。

空いたスペースの畑に、茄子を植える。茄子は秋まで育てられ、連作可能な作物だ。煮びたしや焼きナスにしても美味しいし、麻婆茄子や漬物にもいい。

「あ、莉亜さん。おはようございます。」

「おはよう、カミルくん。出荷して来てくれたのね。ありがとう。」

「いえ、その種は何ですか?」

興味深そうに私の手にある茄子の種を覗き込むカミル。茄子と言えば、大抵は苗で売られていることが多い。現実の世界では。

「茄子の種だよ。」

「茄子、それはいいですね。俺も祖母も、焼き茄子が好きなんですよね。あ、そうだ。野菜のことなんですけど、祖母は喜んでいました。本当にありがとうございます。」

どこまでも、礼儀正しい人だ。それに、喜んでくれたのなら私も嬉しい。

「あれ?何か、珈琲のいい香りが・・・。」

「リヒトが珈琲ゼリーを作るって言ってたよ。」

「リヒトさん、相変わらずですね。夏場の珈琲ゼリー。食事の代わりに珈琲ゼリー食べるくらいでしたし。栄養殆どないから、体調崩し掛けたりしてましたよ。」

食事の代わりに珈琲ゼリーは無いわ~。確かに、そんな生活してたら体調崩すと思う。

「今は、莉亜さんが一緒だから、心配ないでしょうけど。あ、実はここに来て、直ぐにお茶プリン頂きました。あの夏茶葉の濃い味が凄く美味しいですよね。」

そして、じっと私を見詰めるカミル。え、イケメンに見詰められてる。何?何か言われるの?つい、身構えてしまう私。

「俺の師匠はリヒトさんです。でも・・・莉亜さんって、多趣味ですよね?手先も器用だし。俺・・・一生、リヒトさんと莉亜さんに付いていきますから。だから、リヒトさんと仲良くずっと二人で居て下さい。」




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