第39章 農業生活 夏 六日目
「う~ん、そうだなぁ。そのままカットしたものが、一番衝撃を受けるんじゃないかな。値は張るけど、好きな人には是非とも体験したいと思うんじゃない?」
そうだね。私は半分にカットしたものを、そのまま食べる贅沢食いには憧れる。確かに値は張るけれどね。
「ワインも欠かせないし、後はアイスも必須だよ。半分はワインにして、三個はアイスかな。残りはカットフルーツ。そうしないと、冷蔵庫に収まらない。」
「そ、そう。収まらないんだ。そうだよね。西瓜だってあるんだし。よし、お昼からはワインとアイス作りだね。」
ワインは簡単だから、後はアイスだ。西瓜は果汁にしてそのまま凍らせてシャーベット。メロンも然り。で、試食!!
私たちがシャワーを浴びている間、カミルはランチの準備をしてくれていた。と言っても、サイドメニューだけだ。
「で、リヒト・・・ちょっと触り過ぎ。」
「ん?そんなことないと思うけど。」
いや、あちこちここぞとばかりに触ってるよね?まさか、シないことのみが触っているわけじゃないとでも?
「莉亜の肌って、スベスベしてて触り心地いいね。ずっと撫でていたくなるよ。」
「触り心地って、触ってるって認めてるじゃない。」
「フフ、ごめんね?」
何で、こんな時にそんないい笑顔なんだ。
「あ、僕のを触る?ほら、莉亜の体を触ってたら元気になってしまってるんだよね。それとも・・・少しだけ入れていい?」
結果的に、その方が早く終わるかもと言われてなし崩し。カミルにどんな顔をすればいいのやら。
「ありがとう、莉亜。僕を受け入れてくれて。愛してるよ。じゃあ、莉亜はゆっくりおいで。」
もう、リヒトのマイペースさに翻弄されっぱなしだ。でも、リヒトだから許す。リヒトに本気で迫られたら、逃げられないし逃げようとも思えない。
身支度を整えてからキッチンへと行くと、夏野菜盛り沢山のキーマカレー。夏野菜サラダにたまごスープ。そして、メロンジュースだ。
カミルは、メロンジュースを大事に少しずつ飲んでいる。あんなに大事に飲んでくれるのなら、メロンを作って良かった。それに、ちょっとそういうところも可愛い。
「莉亜、美味しいね。上品で変な甘さじゃないから飲みやすい。」
「うん。シャーベット作るから楽しみにしてて。」
「それはいい。楽しみにしてるよ。いつもありがとう、莉亜。」