第37章 農業物語 夏 四日目 (R指定)
寝室に戻り、ソファーに座らせてくれた。
「果実水持って来るよ。少し待ってて。それと、シーツ変えないとね。」
乱れに乱れたシーツを剥いで、手早く新しいものに取り換えてくれた。うん、有難い。
寝室を出ていったリヒト。部屋の中はとても静かだ。そして、体は動かない。足に力が入らない。リヒトは、行為中、ずっと私を見ていた。
私はリヒトの気が変わる事が怖い。そして、リヒトも私がその気持ちに押しつぶされて気持ちが変わるのを怖いと思っている。だったら・・・強くならないと。凄く怖いけど・・・。
リヒトはいつだって、私に真摯に愛情を注いでくれた。
リヒトが戻って来ると、さっきと同じ位置にいる私を見てホッとした顔をした。いや、物理的にも動けなかっただけ。
「ありがとう。」
口を開けると、リヒトは目を丸くした。
「勿論、飲ませてあげるよ。フフ、可愛いなぁ。」
あれ?何か、違った?
「えっと・・・自分で飲めるかも?」
そう言えば、腕は動かせた。って、これは甘えてしまったのだろう。リヒトは凄く嬉しそうだ。私を抱き上げ、膝の上に乗せ含んだ果実水を口移しで流し込んでくれた。
どうやら、かなり喉が渇いていたのかもしれない。後、二度ほど強請っては、喉を潤した。は~っ、ちょっと落ち着いた。
チラッとリヒトの顔を見ると、視線が合わさった。とびきり甘い微笑みを向けられる。でも、きっと私の機微を見逃さないように見ているのかもしれない。
そんなリヒトの首に腕を回せば、口を割られて舌が入って来た。静かな部屋の中で、キスする水音だけが卑猥に響く。
そして、見つめ合って笑い合った。
「莉亜、そろそろいいかな?凄く莉亜の中に入りたい。」
「うん。私もリヒトが早く欲しい。」
体に急な浮遊感を感じる。
「あ~、ごめん。先に謝っておくよ。また、無理させちゃうと思う。もう、爆発しそう。」
私の体は受け入れ準備は出来ている。それでも、いきなり奥まで突き上げられた衝動には、驚かされた。部屋の中で、肌が激しくぶつかる音が続く。
「莉亜の中は、本当に気持ちいいよ。熱くて僕を締め付けて・・・我慢しなくていいよね。もう・・・出すよ。」
中で感じる熱い衝撃。そして、再び始まった律動。そんなリヒトにしがみついて、ただ与え続けられるリヒトの思いを受け取る。
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