第37章 農業物語 夏 四日目 (R指定)
でも、守って貰う立場が逆な様な気がしないでもない。でも、ルドさん優しい人だから拒絶できないのかもしれない。
「ねぇ、ひょっとして両想い?」
「だと思うよ。後はルドさん次第かな。ローランさんも叱咤激励しているみたいだから、この機会に上手く纏まるんじゃないかな。ルドさんは優しくて力持ちな典型な人だから、あぁ言う人がお嫁さんになってくれるといいのかもしれないよね。」
タイプ的に、シェリーみたいな人かもしれない。そういう人なら、私も大歓迎だ。もう、意地悪とか人を蹴落とすとかそういうのは御免被りたい。
「リヒトは、もう大丈夫?」
「僕?僕だって選ぶ権利があるし、人間性を疑うような女の子は御免かな。」
「・・・まだ、リヒトのこと諦めきれてないってこと?」
リヒトは一瞬黙り込んだ。
「・・・可愛い。」
「えっ?か、可愛い?」
「僕に縋るようなその眼差し、ゾクゾクするんだけど。ねぇ、もっと嫉妬してよ。その分、僕がどれだけ莉亜を愛しているか僕の体で分からせてあげるから。今日の断捨離は後回しだな。莉亜の不安は、ちゃんと取り除かないとね?」
寝室に連れられ、数時間前まで合わせていた肌が重なり合う。どうやら、私はリヒトの理性を砕いてしまったのだろうか?
私の名を何度も口にし、体の全てを撫で回されながら舌が絡み合うキス三昧。呼吸が上手く出来なくなるほど、リヒトの唇は離れてはくれなかった。
「・・・苦しっ・・・。」
「・・・んっ、ごめん・・・がっつき過ぎたかな。じゃあ、唇じゃないところをキスしようか。」
蜂蜜色の瞳が怪しく細められ、首筋に顔が埋められた。幾度となく感じる小さな痛み。それに比例して、咲いていく赤い痣。それが、下へと移動していく。
「フフ、もう凄い蜜が溢れ出してる。気持ち良さそうで、僕も嬉しいよ。でも、も~っと僕を味わって?」
リヒトの指で広げられた秘部に、躊躇なく優しく吸い付くリヒトの唇。痛みなど感じない、絶妙な力加減にリヒトの優しさを感じた。が、それも徐々に刺激が強くなっていく。
何度も押し寄せる絶頂に、体は高揚していく。そして、只管、リヒトの愛撫を堪能した。やがて、物足りなさを感じると、リヒトに強請ってしまっていた。
それでも・・・リヒトは愛撫を止めず、そのまま何度も高みを感じさせられ続けた。