第30章 農業生活二十八日目 (R指定)
リヒトの溺愛は今に始まった事ではないけれど、色んな物が削られているのは私の方だけの様な気がする。基本的に、リヒトは羞恥心というものが欠如しているのではなかろうか?
「リヒトが、恥ずかしがることって何だろう?」
「僕を恥ずかしがらせたいの?」
突然の声に、リヒトの顔見た瞬間、リヒトの上に私は乗せられていた。あれ?リヒトは畑の見回りをしてくれたから服を着たはず・・・。なのに、今どうして裸体?私もそうだけど。
上半身を少しだけ起こし、私の唇に口付けするリヒト。そして、笑顔でお願いされた。
「僕のを舐めてくれる?莉亜が舐めてくれたら、きっと恥ずかしくなると思うから。僕を恥ずかしがらせたいんだよね?だから、お願い。」
たくさんキスされて、呼吸困難になりつつある私はリヒトのお願いに負けてしまった。今のリヒトの背中に、黒い翼が見える気がする。でも、本当に・・・恥ずかしがるのだろうか?
それでも、中々、自分からリヒトの大事な物を触る事に羞恥心が忙しく働き躊躇してしまう。チラっと見上げると、期待に満ちた目で微笑まれた。
し、仕方ない。女は度胸だ。リヒトの下半身に体を沈ませ、意を決して握ってみた。甘い吐息がリヒトの口から零れる。
「い、痛い?」
「ううん、大丈夫。もう少し強く握ってもいいよ。」
つ、強くって・・・どれくらい?キュッと力を込めれば、また甘い吐息が聞こえた。口を開け先を咥えて舌先で舐めてみれば、リヒトの手が私の頭に触れ優しく撫でられる。
暫く続けていると、静かなリヒトに気付き顔を上げた。そして、私は私の何かのスイッチを自ら入れてしまった。
(リヒトの顔が赤いっ!!恥じらってる?)
片手で顔を覆っているけれど、顔を赤くしているのが見える。何これ?どんなご褒美!!?リヒトの恥ずかしそうにしているところを見られるなんて、本当にレアだと思う。
夢中で舐めていたら、リヒトの浅く荒い息と時折零れる甘さを含めた吐息が耳に入って来る。口を離せば、深い吐息が零れた。スイッチの入った私は、側面を舌先でなぞったり吸い付いたりと繰り返す。
ピクピクと歓喜するかのように反応するのが嬉しくなってきて、少しだけ強く吸い付いてみた。リヒトの体が跳ねて、何かに耐えている様子が伺えた。
「ごめん・・・痛かった?」
「ダメ、今、僕の顔見ないで。」