第30章 農業生活二十八日目 (R指定)
生殺しの反動を全力で体感している今。そう、今も、である。何処に、これだけの体力があるのか聞いてみたい。そう、今も私たちは体が繋がっている。
獲物認定されたかのように、執拗に快楽を攻め立てられ続けている。精神的にも肉体的にも、リヒトによってごっそり削られた私はリヒトの望むがまま甘さを与えられている。
何かのスイッチが入っているらしく、どうにもリヒトの動きが止められない。何処かに、止まるスイッチはないだろうか?
「フフ、抵抗諦めてくれたんだね。お礼に、もっといっぱい啼かせてあげるから。莉亜の気持ちいいところは全部知ってるから、安心して僕に身を任せていればいいよ。」
狂気を兼ね備えた微笑みの中、どうにも身動きとれないで白旗を早々に掲げている私。腰は見事に砕かれている。
リヒトの舌先で、体のあちこちをなぞらえていく。時折、吸い付かれ赤い痣が咲いていく。それは、昨晩の私の様にあちこちに咲き乱れていく。
「眠い?寝ててもいいよ。僕は好きに抱かせて貰うから。」
甘い声で耳元で囁きながら、私の中を掻き回すリヒト。眠さと快楽が鬩ぎ合う中、只管、腰を奥へと押し付けるリヒトにしがみつく。
「可愛い、僕にしがみついて。ほら、ここ好きだよね?いっぱい擦ってあげる。って、そんなに締め付けちゃ・・・ダメっ・・・だよ。」
何度目か分からないリヒトの絶頂が峠を越え、私の中で欲を吐き出した。奥に押し付け、全てを出し尽くす。
「ハァッ・・・取り敢えず、今は満足したかなぁ。」
中から抜き取れば、白濁した液が溢れ出して来る。何度目か分からないほど注ぎ込まれたそれは、中では収まりきらなくなっていた。
体が重く、疲れの中、リヒトの唇が額に触れる。
「寝てていいよ。」
リヒトの言葉に吸い込まれるかのように、私は意識を手離した。多大な疲労の中、満たされた気持ちも大きなものだった。
どれほど眠っていただろう?私の体を抱き締める温かい感触に、リヒトが傍にいることを理解する。リヒトは眠っていた。綺麗な顔で。そう、綺麗な顔で。
既に、お日様は高い位置にまで上がっている様だ。が、次の瞬間、体のあちこちに痛みが走り悶絶することとなる。
「イッタタ・・・イタイ・・・・。」
リヒトは、綺麗な顔のまま眠っているままだ。何か、ちょっと悔しい気持ちが沸いてきた。