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死が2人を分つまで

第1章 出会い


朝起きるとメイドが朝食の用意ができていると呼びに来た。
昨日ぶりのダイニングに向かうとラクスが座っていた。

「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」

「おはようございます。ええ、よく眠れました。」

席に着くと朝食が運ばれてきた。

「朝は何をお飲みになりますの?」

「紅茶を」

「好きな茶葉はありますか?」

「なんでも好きですが、ミルクティーが好きなので、ミルク似合う茶葉を」

会話を聞いていたメイドが紅茶を作り始める。

「まぁ、ミルクティーが好きなのですね。ふふ、こうやって少しすづつサラのことを知っていけるのですね。」

自然と頬が緩む。

「お誕生日はいつですの?」

「4月17日です。」

「あら、私の方がお姉さんだと思いましたのに。」

「年齢を聞いても??」

「私も14歳ですのよ。」

クスと笑う。

「実は私、22歳なの」

「まぁ!でも先生は同じ14歳だと・・・」

「こちらの世界と言っていいのかしら?に来た時に何か体に変化があったのかしら。」

出された紅茶にミルクをいれラクスの方を見ると目があった。

「そちらの話し方の方が距離が縮まったみたいで好きですわ」

いつの間にか砕けた話し方になっていた。

「では、ラクスももっと距離を縮めてほしいわ。」

ふわりと微笑んで見る。

一瞬びっくりした表情になったが、たちまち笑顔になる。

大輪の花が蕾から花開いたように。

「ええ!もちろんですわ!!」
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