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死が2人を分つまで

第1章 出会い


ベットから降りガラスに映る自分を見つめる。
白い髪と肌、薄紫色の瞳。
浮世絵離れした容姿のせいで私の出自は隠されていた。
内親王でありながら。
1800年代激動の時代に生まれた私は、女の立場でありながらも前線に立ち戦争の指揮をとっていた。
しかし今私がいる世界は私が生きいていた時代よりはるかに未来の世界らしい。
ひとまず命の危険はなくなった。
混乱していたとはいえ、必要以上に先生と呼ばれていた男性やラクスを警戒してしまったなと、小さく声に出しくすっと笑った。

コンコン

誰かがドアを叩いているようだ。

「はい」

返事をすると扉が開く音がした。

「やあ、初めましてだね。私はラクスの父、シーゲル・クラインだよ。一緒に食事でもどうかい?今後についても色々とお話がしたいんだ。」

ラクスに似て穏やかな人のようだ。

すぐに警戒心を解き、返事をした。

「ええ、ぜひ。」
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