• テキストサイズ

死が2人を分つまで

第4章 危険な香り


「ここが最高評議会・・。私が入ってもいいのでしょうか。」

「大丈夫だ。気にするな。」

パトリックに用意されている部屋にたどり着くと、仕事に取り掛かり始めた。
何をしたらいいのかわからず。
とりあえず椅子に座る。

「失礼いたします。」

次々にパトリックに報告を伝えに人が来る。
私がいるのを見て困惑する。

「もう少し待て、人を呼んだ。」

どうやら忘れられていたわけではないようだった。

「はい」

少し待つと昨日のようにテーブルにたくさんのケーキを用意された。
遠慮せずにケーキを食べながらパトリックの方を見ていた。

「失礼いたします。ラウ・ル・クルーゼです。」

「ああ、入れ」

パトリック返事を聞いて男性が入室する。

「失礼いたします。おや?可愛らしいこのお嬢さんは?」

「ああ、シーゲルが最近引き取った子だ。」

「なるほど。初めまして、ではないね?」

「知り合いなのか?」

「いえ、以前街で出会っただけです。」

男性の代わりに答える。

「そうか、なら自己紹介はいいな。クルーゼ、彼女にザフトを案内してくれ。」

「ザフトを?」

彼の真意が見えない。

「現状を把握して欲しいだけだ。」

「私に何を求めていらっしゃるのですか」

「私の感だ。君は誰かの上に立つ人間になる。」

観察が鋭い。
すでに立っていたのだから。

「クルーゼ、昼の用意もしてある。適度な時間で休憩してくれ。」

「かしこまりました。では行きましょうか?お嬢さん?」

私に手を伸ばす。
赤い制服を来た彼の手に手を重ねる。

「ではまず、基地に行きましょうか。」

はたから見れば爽やかな笑顔だと感じるはずなのに、この男は危険だと体が警告して来る。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp