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死が2人を分つまで

第4章 危険な香り


「ここでいつも作業しているんだ。」

部屋に案内されたあと、アスランの作業場に案内された。

「これを作っているんだ」

まあるいロボットを作っているようだ。

「これのプログラムを今作っていて、できたらプレゼントしようと思ってるんだ。」

「私にもできる?」

ぱぁっと顔が明るくなる。

「興味ある!?教えてあげるから少しやってみないか?」

急に生き生きし始めた。

「私まだ疎いんだけど大丈夫?」

「大丈夫だよ!簡単なプログラムなら誰でも作れる!ここ座って!簡単なコードから教えて行くね!」

キラキラという効果音が聞こえて来そうなほどの眩しい笑顔だ。きっと誰も興味を持たなかったのだろう。

「すごいよサラ!こんなにも覚えが早いなんて。すぐに僕に追いつくよ。」

「ありがとう、面白いのね。」

プログラミングは論理的でとてもサラの思考にあっていた。

「本当!?嬉しいな、こんな話できる人少なかったから。」

コンコン

「アスラン?こんなとこに女の子連れ込んで。サラ、嫌っていっていいのよ?」

いつの間にかレノアが帰ってたようだ。


「いいえ、楽しかったですよ。」

「本当??もー優しいのね。そろそろ夕食よ。」

「ありがとう母さん。行こうか。」

女の子の前でもじもじしてることが多い息子がここまで心を開くなんて。
息子の成長なのか、彼女だからなのか、とりあえず仲良くなってくれてレノアはホッとする。


「この野菜は母が作ってるんだ。」

「作る?」

「ええ、私農作物の研究をしているの。来年はユニウスセブンに研究に行くから、その前に仲良くなりたくてね。無理に呼んじゃったわね。ごめんね?」

「いえ、アスランにも色々教えていただいて、とても楽しかったですよ。」

「本当?無理しなくていいのよ。全く、ラクスとも上手くやっていけるのかしら。」

「母さん!」

ついクスクスと笑ってしまう。
その様子に少し安心したようだ。どうやらレノアはずっと私のことを気にしていたらしい。

「さ、もうすぐ彼も帰ってくるから!少し手伝ってもらえる?」

「はい。」

レノアとともにキッチンに向かった。
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