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死が2人を分つまで

第2章 穏やかな日々


コンコン

「サラ?夕食ですよ??」
メイドが呼んだのを無視するとラクスが声をかけに来た。

「ごめんなさい、今何も食べる気分じゃないの」

ドアを開けずに答える。

「そうですか・・・。軽食をお持ちしましょうか?」

寂しそうな声が聞こえる。

「ううん、ありがとう、遠慮するわ」

「わかりました。ではゆっくりしていてくださいね。」

ラクスが離れていく音を聞いた後、すぐに部屋を出てシャワーを浴びる。
今食事につきっきりで誰もいないだろう。
案の定誰にも見れられることなく部屋に戻ることができた。何も考えたくない・・・。
そのまま深い眠りに落ちて行った。
見覚えのない連絡先からメッセージが届いた。
!!サラだ!!急いでタブレットを開くと花のスタンプが送られて来ていた。なんだか拍子抜けだ。
すぐに返事を返そうとするが、なんと送ればいいのかわからない。

今度どこかいくか?いやいや、急に誘うほどの仲なのか?!そう考えると不思議の気がして来た。
たまたま絡まれていて目についたから助けただけで、話の流れで食事にはいったし、遊びもしたが・・・。
俺たちの関係はなんだ?
もちろん恋人ではない。
が友達というほど関わってない。
俺はサラとどうなりたいんだ?
女なんてと思っていたくせになぜこんなにも執着しているんだ。考えれば考えるほど迷宮の奥深くへ行ってしまう。
ピコン!

「母上・・。」

”今日は家に帰れそうだから一緒に食事を取ろう。”

母が帰ってくるのか、最近忙しそうだから母の好きなお店の出前を取ろうと電話をかけた。
そして、サラへの返信を後回しにしたのだ。
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