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死が2人を分つまで

第1章 出会い


イザークがエレカを用意し、ドアを開けてくれた。
意外と紳士である。
助手席に乗り込んだのを確認してからドアを閉め、運転席に乗り込みエレカを発進させた。
10分ほど走りレストランに到着する。
イザークが車を降り、またドアを開けてくれる。
車体が低いので少し降りずらいが、不恰好にならないようにスムーズに降りる。

「ありがとう。」

「ああ。」

イザークのエスコートはスムーズだった。
日常的にこういうことをしているのだろう。
聞く内容でもないかと、イザークに黙ってついていった。
メニューにはコース料理しかなかった。


「どうした?もう決めたのか?」

イザークから声をかけられるが、どうしたものか。

前回ラクスと出かけたときも全てラクスに任せていた。

「お任せするわ・・・。」

視線を合わせないで答える。

「わかった、肉と魚、メインはどっちがいい?」

「お肉で」

「わかった」

イザークが定員を呼び注文をする。

「このcコースで、メインは肉を。」

「お飲み物はどうされますか?」

「赤のグラスを、サラは?」

「同じものを」

「食後の後の飲み物は紅茶とコーヒーどちらになさいますか。」

「コーヒで、」

「では私も」

「かしこまりました。」

今まで何かを注文したことがなく、店員がさってホッとする。

彼女の行動を見るとこういった場所に慣れていないみたいだ。
確かにここは俺たちと同じ世代から見ると少し高めなのかもしれない。
もっとカジュアルなところが良かっただろうか。
グラスが置かれ赤ワインが注がれる。

「こちら前菜でございます。」

食事が始まった。ナイフとフォークを器用に使い、かちゃかちゃと音を立てることもない。

逆に非の打ち所がなく上品だ。

「美味しいね。」

「ああ。」

良かった口にあったようだ。

サラはどきっとした。
またぶっきらぼうに返されると思ったのに、微笑んでくるなんて。
思ったより2人の食事は楽しく進んだ。最後のデザートが出てきたとき、本題を思い出した。
「図書館の利用方法教えてもらうんだったわ」

「忘れてたな、それは1日前に予約しないといけないんだ」

「どこから?」

「大学のホームページから予約するところがあるんだ。」

「そうなのね。」

定員がコーヒを持ってくる。
食事はもう終わっていた。
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