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死が2人を分つまで

第1章 出会い


翌朝目覚めると、ラクスが部屋を訪ねて来た。

「失礼いたしますわ、こちらのワンピースをどうぞ。」

ラベンダー色のワンピースを渡された。確かにネグリジェでは出かけれない。

「ありがとう。」

「後一時間で出かけますから、こちら私のメイク道具ですわ。先生のところに行ったらたくさん買い物しましょうね。」

大量のメイク用品を渡され慌ただしく出て行く。

思ったより時間がないのね、はしたないと思いながらも部屋に持って来てもらった朝食を食べながら用意をした。

「身長154.5cm、体重40kg、少し痩せすぎかな。年齢は14歳、ナチュラル、o型基本情報はこんなものかな。IDには他にも色々な情報が詰められているんだけどね。この情報はID自分で確認できるよ。」

「ありがとうございました。」

「あのあと変わりはないかい?もっと様子を見たかったんだけどね、なにぶん忙しくて。」

「問題ないです。」

「ならよかったよ、何かあったらすぐ呼ぶんだよ。」

2時間ほどの検査が終わりラクスとともに病院を出る。

「このあとお食事してお買い物に行きましょう!」

私以上のワクワクしているようだ。

「私同年代の人とお買い物に行くの初めてですの。」

ラクスならば誰でもいい印象をを持つだろうに。

「どうして初めてなの。ラクスなら誰とでも仲良くできそうなのに」

「実は・・。母を亡くしてから誰かと親しくなるのが怖くて。そのうち私が音楽活動を始めたことでより人との関わりが少なくなって、いつしか同年代の方との交流がなくなってしまいましたの。」

「そう・・・。でもこれからは私がいるわ。」

悲しそうなラクスを初めて見てつい言葉にしてしまった。

「ありがとう,サラ。あ、そこですわ!」

少し私もワクワクして来た。
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