【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第8章 寄り添い
「マチコ…そんなこと考えてたのか…」
正直、『ガラスの靴がキレイだから』とか、『最後、王子様に見つけてもらえるのが嬉しいから』とか、そんな理由が出てくると思っていたオレは驚きで目を丸くした。
「うん。何年か前にノクトお兄ちゃんがクリスタルに選ばれたって聞いた時から、余計にそう思うようになった。
私は真の王にはなれないみたい…だけど、魔力はある。
だから、私も誰かを幸せにしたり、ルシスの人を守ったり、お父さんやノクトお兄ちゃんを助けるために、自分の力を使えるようになりたい。だから辛い訓練も勉強も頑張る。
今日みたいに人から言われたくない言葉を聞かされたり、悲しい夢を見る度、心が義務感一色に染まっちゃいそうになって辛いから、
最初に胸に宿った純粋な想いや願い…初心を忘れないように時々こうやって読み返してるんだ」