【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第8章 寄り添い
『ノクトの盾にはなりたくない』というグラディオの言葉を聞いて、自分は周りにどう思われているのか改めて不安になったこと、
自分がいることで、新たな犠牲が出ることが余計不安になったこと、
他の人の命を賭けてまで守られる価値なんて本当に自分にあるのか、と足元から抜け落ちるような感情が沸き起こったこと等を涙ながらに伝えた。
グレイスの話をいつかと同じようにイグニスは「うん、うん」と相槌を打ちながら、途中言葉に詰まるグレイスを決して急かすこともなくゆっくりと時間をかけて聞いてくれた。
「そうか…一昨日思いがけないタイミングでグラディオの気持ちを耳にしてしまったのか…」
「うん…直接言われるよりイリス経由で聞いちゃったのが余計本音っぽくて辛かった…。
それに、ノクトお兄ちゃんはあの事件以降、周りの人をむやみに動かさないためにワガママも言わないようにしてるのに、
その我慢もグラディオは気付いてなくて、ノクトお兄ちゃんにキツくあたるのもイヤ…」
「ノクトとグラディオの関係性も気になってたんだな。
それに関しては一つグレイスを喜ばせてやれる話があるぞ。さっき訓練場に着く前にグラディオから聞いたんだがな…」