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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第8章 寄り添い


「…すごいねイグニス。お見通しだった?」

昨日もそうだが、人の変化に本当によく気が付く人だ。

「まぁな。グレイスのことだからな」

サラリとそう言うイグニスを見て思わず

「イグニスって、学校ですっごくモテてそう…」

と、そんな場違いな感想が口をついた。



「いや? そうでもないさ。

言っただろう、グレイスのことだから、と」

こんな言葉と一緒に、宝石のように透きとおった翠の美しい瞳に真っ直ぐ見つめられて…
寝起きのぼんやりした頭でも顔が赤くなったのを自覚した私は慌てて横になりシーツの中へと隠れた。

「どうしたんだグレイス。やはりまだ身体が辛いのか?」

「それは…平気…」

ここでふざけるのでもなく、茶化すのでもなく、
何よりも真っ先に体調不良の可能性を心配してくれる辺りがまさに誠実なイグニスらしいな、と実感する。

心配されてる当の本人は、シーツで顔の熱を隠して、必死に赤みを散らそうとしてるって情けない状況で申し訳ないけれど…

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