【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第7章 もがき
「………はーーーーー………」
ノクティスの気遣いのおかげでいくらか心が楽になったとはいえ、昨晩・今朝とまともに食事の摂れていない身体はエネルギー不足であった。
ぼんやりとベッドに横たわっているとドアをノックする音がした。
「グレイス、入るぞ? …どうした、昼間からベッドにいるなんて。
どこか具合が悪いのか?」
そう言って近づいてくるイグニスの目は、グレイスの小さな変化も見逃さなかった。
「目…少し腫れてるな。またあの夢を見てしまったのか?」
「えっ、あ、これは昨日ちょっと寝すぎちゃって…」
「その割には随分充血してるみたいだが」
「え、えぇ? よく気付くね…さすがイグニス…」