【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第7章 もがき
とは言いつつも身体は正直で、昨日のダメージが抜けきっていないのか空腹のはずなのに食欲が出ない。
とりあえず水分なら…と思って牛乳を口にしたが、冷えた牛乳が調子の悪い空っぽの胃には刺激が強すぎたのか、ものすごい勢いでむせて戻してしまった。
結局その場にいる人達全員に迷惑をかけたし、服は汚れるし…何してるの私は…。
お父さんには心配させたくなくて「昨日からの空腹に冷たいものをいきなり入れて身体がビックリしただけ、平気」と言って押し切った。
自室戻る時ノクトお兄ちゃんが
「僕は謹慎を言いつけられちゃったから、昼間はグレイスの部屋に行ってあげられないけど、何かあったらいつでも僕の部屋に来て良いからね」
と声を掛けてくれた。
その気遣いに心がゆるまるのを感じて、少しばかり軽い足取りで部屋へと向かった。